「ΣRF-006」ハイブリッドプリプレグ
特許技術※を利用したウイスカのPAN系炭素短繊維「ΣRF-006」を用いたハイブリッドプリプレグは、CFRPの課題である「耐衝撃性」を改善します。
※ウイスカ独自の過熱水蒸気を使用した自燃分解法(特許第5809019号)
CFRPの耐衝撃性が著しく向上
長繊維と短繊維の複合化(ハイブリッド化)により、耐衝撃性が著しく向上します。
長繊維の種類によらず、高い添加効果を発揮します。長繊維を自由に選択できるため材料設計の幅が広がります。
ハイブリッドCFRPのノッチ付きアイゾッド衝撃試験
- A:高強度中弾性率繊維
- B:高強度中弾性率繊維 / ΣRF-006
- C:高強度標準弾性率繊維
- D:高強度標準弾性率繊維 / ΣRF-006
- 耐衝撃性が著しく向上
- 衝撃強度が最大で60%向上
- ハイグレードの長繊維を使用せずに高い耐衝撃性が発現
ハイブリッドCFRPの落錘衝撃試験
- 高強度中弾性率繊維
- 高強度中弾性率繊維 / ΣRF-006
- 落錘衝撃(面方向の衝撃)試験でも高い衝撃吸収性能
- 最大強度が50%向上
ハイブリッドプリプレグとは??
ΣRF-006を分散したマトリクス樹脂(エポキシ樹脂)を長繊維クロスに含侵(長繊維と短繊維をハイブリッド化)したプリプレグです。
本プリプレグを用いたハイブリッドCFRPでは、層間にΣRF-006 が等方的に分散しています。
従来のCFRP
ハイブリッドCFRP
- 通常のCFRP製造ラインで製造可能
- 「ΣRF-006 」は優れた表面活性により、マトリックス樹脂(エポキシ樹脂)に機械的な撹拌のみで分散します。
また、ハイブリッドプリプレグはオートクレーブ法などの通常設備で容易に成形が可能です。
ΣRF-006 / エポキシ樹脂コンパウンド
実績例
長繊維種 | クロス | 曲げ強度 / MPa |
曲げ弾性率 / GPa |
衝撃強度 / kJ·m-2 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
高強度中弾性率 | 平織 | 736 | 56 | 90 | - |
高強度標準弾性率 | 平織 | 796 | 45 | 103 | - |
高強度標準弾性率 | 疑似等方 | 1054 | 80 | 110 | - |
標準弾性率 | 平織 | 857 | 47 | 25 | - |
高強度標準弾性率 | 平織 | 660 | 50 | 104 | 海外品長繊維 |
標準弾性率 | 平織 | 868 | 59 | 50 | 海外品長繊維 |
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